彩色方法

截金(きりがね)について

截金は、切金とも書き、また細金(ほそがね)と呼ばれた時代もありました。 純金箔やプラチナ箔を数枚焼き合わせ、厚みをもたせたものを鹿皮の盤の上で竹刀にて細く線状、または、丸・三角・四角などに切り、それを筆端につけて貼りながら種々なる文様を描き出す技法で、仏像や仏画の加飾荘厳としてもちいられています。

金箔(きんぱく)について

金箔は純度の高い金を叩いて薄くのばし膜状にしたもの。
粒子が均等に隙間無く並ぶ金箔の場合、露出する面にあたる光が反射されるとき、その流れは均等である。だから金箔が発する「金色」は高級感があり、本当に均等できれいな金属質の輝きを持っている。

金泥(きんでい)について

金泥は金粉の粒子の非常に細かいものである。
金泥の場合は同じ金色ではあるが、「泥」を膠でといて金をのせる為に光沢は金箔のような金属的な質感ではなく、柔らかな質感である。

彩色(さいしき)について

仏像に直接、色付け(彩色)を施したもので、見た目にもたいへん美しく、淡い色あいのものを淡彩色、鮮やかな色あいのものを極彩色と呼ぶ。
彩色を全体に施したものから、頭部のみに単色を施したものまで様々です。